【全13項目】不登校の原因って何?
この記事では、文部科学省が実施している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」に基づき、不登校の原因について整理します。
最後まで読んでいただければ、あなたの悩みを解決するきっかけとなるはずです。
それではいきましょう。
不登校の原因
この記事では不登校の原因と説明させていただいていますが、「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では「不登校の要因」と記載されており、全部で13項目に分けられています。
以下ではそれぞれの原因について簡単に解説します。
1.いじめ
友人等から何か嫌なことをされて登校できなくなった場合はこちらの原因に該当します。
例としては、暴力、悪口、物隠しなど・・があげられます。
報道等の影響もあり、「いじめ」が原因として最も多いと思われがちですが、原因としてはわずか0.2%(令和2年度調査)しかありません。
2.いじめを除く友人関係をめぐる関係
いじめ以外の友人関係のトラブル等で登校できなくなった場合はこちらの原因に該当します。
例としては、友人との喧嘩、恋愛関係などがあげられます。
3.教職員との関係をめぐる問題
学校の先生等との関係がうまくいかずに登校できなくなった場合はこちらの原因に該当します。
例としては、学級担任の先生が怖い、信用できないなどがあげられます。
4.学業の不振
勉強がわからなくて登校できなくなった場合はこちらの原因に該当します。
例としては、授業の内容がわからなくてついていけない、テストで点数が取れないのが辛いなどがあげられます。
5.進路に係る不安
高校進学や就職などの不安から登校できなくなった場合はこちらの原因に該当します。
例としては、就職先が見つかる気がしない、希望する高校に進学できそうにもないなどがあげられます。
6.クラブ活動、部活動等への不適応
放課後のクラブ活動や部活動等でのトラブルが原因で登校できない場合はこちらの原因に該当します。
例としては、クラブ活動に参加したくないことや部活動のレギュラーになれなかったショック等があげられます。
主な原因がクラブ活動や部活動の友人関係になると2の「いじめを除く友人関係をめぐる関係」になりますし、部活動の顧問とのトラブルであれば3の「教職員との関係をめぐる問題」になりますので注意が必要です。
7.学校のきまり等をめぐる問題
学校のきまりや校則等が原因で登校できない場合はこちらの原因に該当します。
例としては、指定の制服を着ることに抵抗があることや校則の髪型に抵抗があることなどがあげられます。
8.入学、転編入学、進級時の不適応
入学や転編入学、進級時の環境の変化が原因の場合はこちらの原因に該当します。
特にこのままですので例はあげませんが、これらに伴い友人関係がうまくいかなくなった場合は2の「いじめを除く友人関係をめぐる関係」になりますし、新しい学級担任の先生と関係がうまくいかなかった場合は3の「教職員との関係をめぐる問題」になりますので注意が必要です。
9.家庭の生活環境の急激な変化
家庭の生活環境に大きな変化があったことが原因の場合はこちらに該当します。
例としては、保護者の仕事の変化によって生活リズムが変わったことや両親の結婚や離婚、再婚等による家庭環境の変化等があげられます。
引っ越しなどによって転校したことが主な原因の場合は8の「入学、転編入学、進級時の不適応」になりますので注意が必要です。
10.親子の関わり方
親との関わりが原因の場合はこちらに該当します。
主に、親への反抗から登校しないことがあげられます。
11.家庭内の不和
親以外の家族との関わりが原因の場合はこちらに該当します。
例としては、祖父母や兄弟との不仲が原因の場合や両親の夫婦喧嘩が心的ストレスになっている場合等があげられます。
12.生活リズムの乱れ、あそび、非行
本人の生活の仕方に原因がある場合はこちらに該当します。
例としては、生活リズムが乱れて昼夜逆転している場合やあそびや非行によって家におらず外で過ごしている場合等があげられます。
13.無気力、不安
明確な原因が明らかでない場合はこちらに該当します。
例としては、なんとなくやる気が出ない、特に理由はないけれど登校することに対して不安感がある場合等があげられます。
当初はその他の原因でしたが、不登校が長期化することによってこの原因に変わることも多いと考えられ、不登校の原因としては最も多い46.9%(令和2年度調査)となっています。
おわりに
こちらの記事にもあるように、年々増加傾向にある不登校児童生徒ですが、それぞれ様々な原因があることがわかると思います。
身近に不登校児童生徒がいる場合は、どの原因に該当するのかを考えて対応することが大切です。
また、原因を関係者と共有して解決に向けて取り組んでいくことが大切ですね。
学校に登校することがゴールではありませんので、こちらの記事にあるようなフリースクールを検討してみてもいいかもしれません。
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